車椅子というと、どうしても機能重視で、デザインが二の次といったものが多いイメージがある。そんな固定観念をくつがえしてくれるのが、電動車椅子開発スタートアップのWHILL(ウィル)社のWHILL Model Fという電動車椅子。
ウェブサイトの広告文もなかなか魅力的だ。「もっとやりたいことを。もっと行きたい場所へ。」
この電動車椅子には、これを実現にする4つの特徴があるという。
1.さっと、折りたためる 2.コンパクトで小回りも利く 3.タクシーや電車でも持ち運べる 4.旅行先でもレンタルできる
確かに電動車椅子の目的は、身体の不自由さを補い、自由に動けることだろう。一般的に車椅子での移動に伴うイメージ、重い、移動しづい、狭い場所や混んでいる場所では特に動きにくい、介助者がいる場合はその人の負担も重いなどある。使う人自身が身体の一部に近いような感じで使えることが理想だろう。WHILL Model Fは、身体的な不自由さだけではなく、従来の車椅子持つ不自由さからの解放も目指す、と言えるかもしれない。
電動車椅子そのものの重さはバッテリーを含めて、26.7kg。電動車椅子の中でも最軽量のグループに入る。折りたたみたい時も、 3つの手順で簡単にコンパクトに。折りたたみ後のサイズは55.5cm x 46.5cm x 85.5cm。機内サイズのスーツケースの大きさ(*3辺の合計が115cm(55×40×25cm)、重さ10kg以内)というわけには流石にいかないが、車の後部座席やトランクに入れることが出来る。
小回りが利き、半径78cmで回転できるという。
そして、旅行先で使いたいなどの場合はレンタルも可能。指定した場所まで届けてくれるらしい。本日時点(2023年2月)で、1日あたり3,840円(非課税、送料別、3日間レンタルの場合)。「スーツケースを借りるように、簡単にレンタル」と謳っているが、シチュエーションによっては、なるほど便利かも。
こんなスタイリッシュな電動車椅子なので、購入を考えた場合の値段が心配だが、現時点(2023年1月)で、WHILLのサイトで273,000円(税抜)となっている。一般に電動車椅子自体がそんなに安いものではないく、また平均して20万円台~40万円台することを考えると、すごく高いといった印象はないかもしれない。一度試しに乗ってみたい。
■ 商品のサイト
ウィル(WHILL)の 電動車椅子WHILL Model F:https://whill.inc/jp/model-f